先日お伺した長浜での耐震診断でクライアントは、
もう建替えないと仕方がないかな?と諦めていたが、残せることになってとてもうれしい…と、
興奮気味にお話されていました。
ただ、今のままではなにかと不満もあれば問題もあるから改修される訳で、
そのいろんな問題点を解消する必要があります。
また、先日の伝統再築士講習のあと、
古民家の耐震性と寒さについていろんな疑問を持っていた、
耐震性については、講習の内容である程度払拭できたが断熱性についてはどうか?…という質問がありました。
現状はそうでも、将来的には断熱性についてもう少しシビアに考える必要があるんじゃないか?
という内容でした。
たしかに、古民家の断熱はとても難しい問題で、断熱を完璧にする事は可能なんですが、
いろんな条件を鑑みた結果、そこそこ…というレベルまでで抑えてしまうケースも少なく在りません。
上のふたつの話はともに、いろんな条件があるから…といういい訳は立ちますが、
クライアントの「良くなった」…という感覚に甘えてしまっている部分は否定できません。
考えさせられる きっかけ を頂戴しました。
ただ、過程としての 「今」 を飛び越して、将来の完璧に辿り着くことは出来ません。
残すべきものと変えるべきものを十分に見極め、一歩一歩、地に足をつけて進むことが私達には求められていることを、
改めて考えさせられた次第です。
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