とんがらない建築 」

決してデザインを軽視しているわけではありません。
言うまでもなく、デザインは重要です。


でも、あまりに斬新でとんがったデザインって疲れる。
あまりに斬新でとんがった建築って落ち着かない。

 

デザインされてないようで、しっかりデザインされている、

 そんなさりげなさがかっこいいと思う。


廻りの街並みや敷地のこと、使う人のことをちゃんと考えると、

とんがった建築にはならない。

 

だから、「 とんがらない建築 」。

とんがったデザインができない負け惜しみかもしれません。



でも、やっぱり「とんがらない建築」の方がやさしいと思う。

 

 

 

和やかな空間 」

「なんとなく心地いい」とか「なんとなく落ち着く」空間。


長く使っていると人が慣れてくるのか、建築が人に合わせてくれるのか、

空間が自分に馴染んでそういう気持ちになる。

それが私が思う和やかな空間。
そして
一番の理想は、時間の経過に関係なくそんな気持ちになれる空間。

個人差もあるし、捉えどころがないけれど、

そんな空間こそが人にやさしい、使う人のための空間だと思う。

だから、「 和やかな空間 」。

そんななかでも日本人のくらしには、

『 和 』ということばに含まれるニュアンスがとても大事な要素だと考えています。

 

調和の「和」、和風の「和」、足し算の「和」。


繊細な緊張感であったり、ずっしりとした重厚感であったり、
その「場」に応じてさまざまですが、
『凛』と引き締まった空気と落ち着きを与えてくれて、

それでいてやわらかい、
そんな 『 和 』 のニュアンスを手懸りに建築を考えています。

その先に「 やさしい建築 」が見えてくるんじゃないかと思っています。

 

 

 

なかなか言葉通り、思い通りにはいかないけれど、

少しでも考えていることに近づけるように、

その結果として満足していただけるものを創り上げるために、

日夜思案し悪戦苦闘しています。