· 

京焼今展

 

大阪での一仕事を終え、午後の打ち合わせのため京都へ。

 

時間的に厳しかったはずなので、

 

何も考えずに京都に向かったはいいけど、

 

最初の用が、時間の計算が狂うぐらいに早く終わったことに気付いたのは電車の中。

 

電車に揺られながら、約束の時間までどう時間をつかうか…を考える。

 

 

普段なら、喫茶店で一仕事…というところですが、

 

今日は荷物が重く、パソコンは置いてきた。

 

さぁ、どうする…?

 

 

で、スマホでSNSをみたりしながら、いろいろ考えて思い出したのが、「京焼今展」。

 

先日、竣工写真を撮ってもらった 桑島薫さん からご案内戴いていたのを思い出した。

 

いつからだったかな?そろそろじゃなかったかな…と。

 

 

調べると、これがちょうど今日から。

 

なんというラッキー。

 

タイミングがあえば行きたい…と思っていたから丁度良かった。

 

 

…ということで、建仁寺に向う。

 

河原町に降り立つと、そろそろ紅葉シーズンの京都は、人…人…人。

 

普段の土日でも人が多いのにこれでは…と、

 

思い通り進めず、めげそうになる…ところを、

 

なんとか奮い立たせて、人通りの少ない道を選んで進み、ようやく到着。

 

 

普段ひっそりしている建仁寺の中もたくさんの人。

 

 

普段は、あまり公開されていない(?)両足院には入るのも初めてだったので、期待が膨らむ。

 

 

ガラスも年代物のガラスでしたね。

 

 

こういった中庭越しに見える景色は、

 

現代建築でも共通の魅力がありますよね。

 

 

お茶室は如庵の写しでした。

 

 

「京焼今展」とともに、両足院も堪能させていだきました。

 

 

で、本題の「京焼今展」ですが、

 

普通の展示会、展覧会かと思っていたのですが、

 

もっとコンセプチュアルなもので、

 

広く両足院全体を使い、かつ、それぞれの展示方法が斬新。

 

 

最初、訳が分からなかったけど、

 

徐々に理解し、2週ぐらいしたかな…。

 

 

評論家ではないので、個々の作品のことを語るだけの表現力を持ち合わせていませんが、

 

桑島さんにもお会い出来、

 

コンセプト、この展覧会の成り立ちから、両足院という場所の意味、

 

これまでの流れ、楽事人(キュレーターなど)の存在…など、

 

いろんなお話をお聞きして堪能した後、余韻を残し、感心しながら、

 

時間となったので、次の打合せへ。

 

 

で、帰宅後、余韻をたどりながらパンフレットを見ると、

 

両足院と京焼今展ということで、

 

『京焼今展は、”いま”という時代を象徴するやきものを探求し、”これから”を創造していく場です。参加する作家それぞれが培って

 

きたこの力を活かしつつ、「京都のやきもの」という枠組みで協働する事で、やきものの未来を切り開いていきたいと考えていま

 

す。活動の拠点である建仁寺両足院では、かつて禅僧を中心に、投稿や画家、茶人など様々なジャンルの文化人が集い、伝来する

 

数々の名品に学びつつ、その時々の文化を創造していくサロンのような役割を担ってきました。本展では、このような文化を育んで

 

きた場で、新たなやきものの創生、ひいては京都の文化の一端を担うべく取り組んでいます。』

 

とちゃんと書いてありました。

 

 

詳しい説明をしていただいたからこそということもあるのでしょうが、

 

コンセプトが明解で、

 

作家さん、楽事人(キュレーターなど)の方々、

 

その他関係者の方々も含めての事になるのでしょうが、

 

みなさんの意識の高さを感じました。

 

 

多聞会と称する勉強会と楽事人(キュレーター?)と称する人の存在が、

  

方向性とコンセプトの統一感を生み、意識の高さに繋がっているんだと思います。

 

 

まだはっきりわかりませんが、 

 

ちょっと別の角度からの刺激を受けような気がします。