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「国宝」

 

引き込まれた。

 

感動した。

 

 

ん?感動…。

 

ちょっと言葉が違うかもしれない。

 

感動はしていないかもしれない。

 

見終わった感想は、

 

感動した~!っていう感じじゃなかったような気がする。

 

そんなんじゃなくて…。

 

 

あ、話が後先になりましたが、

 

久しぶりに映画を見ました。

 

打合せが急に延期になって、

 

その空き時間で。

 

 

打合せ先に向かっている電車の中で電話が鳴り、

 

結構混んでたので出なかったらメッセージが届いて、

 

次の駅で降りて、折り返し電話すると、

 

先方が体調不良で打ち合わせはやっぱりちょっとしんどい…ということだったので。

 

 

朝からちょっと体調が…というのは聞いていたんだけど、

 

この日以降のお互いのスケジュールが合わなくて、

 

次のタイミングまでは随分開いてしまいそうだったので、

 

何とか頑張るからやろう…ということで向かったのですが、

 

やっぱりだめだったみたい。

 

 

で、その降りた駅の駅前にあった大規模ショッピングセンターで、

 

珈琲でも飲んで一服しよう…と、

 

コーヒーショップを探しに立ち寄ると、

 

映画館が目について…。

 

 

目に付いたってことは、

 

なんか呼ばれてるのかな…と、寄ってみて、

 

その日はその後の予定もなかったので、

 

観てみようかな…という気持ちになっていました。

 

 

最近上映してる映画の情報も知識もなかったので、

 

その場で何にしようかな?、どんなのをやってるのかな?、と

 

ポスターを見始めて、

 

一覧表に目を移したところで、

 

 

そういえば、

 

「あの映画面白かったよ!」…って聞いた話を思い出しました。

 

 

もうひとつ、

 

あっちの方が頭からっぽで見れるかな…というのもあったんだけど、

 

悩んだ末に 「こっち」を見ることにしました。

 

 

ちょっと疲れもあったので、

 

途中で寝ちゃうんじゃないかな?…という不安もあったんだけど、

 

寝たら寝たで仕方ないとして、

 

また、その友人と会ったときに、

 

あの映画見たよ!って言えるかな…というのもあって。

 

 

上映時間までは確認してなかったんだけど、

 

冷房の効いた映画館の快適さもあって、

 

ちょっとうとうとしかけた時があって、

 

ダメダメ…と時計を見ると2時間超えてて、びっくり。

 

結局3時間。

 

思ったより長かった。

 

 

映画って普通2時間ぐらい、

 

長くて2時間半ぐらいって認識だったけど、

 

最近の映画は違うのかな?

 

 

古い話だけど、

 

「タイタニック」とか、

 

「ドライブ・マイ・カー」とかも長かったよね…確か。

 

 

で、「この」映画に戻ると、

 

 

感動した…という訳ではないんだけど、

 

話の展開の中で、

 

何度も涙があふれてきたんです。

 

歳のせいで涙もろくなった…という意見もあるんだけど、

 

それは、過去の自分との比較になるので、ちょっとわからない。

 

若い時の自分に見せて、反応を見てみたい気もするけどね。

 

 

でもやっぱり、感動した!…という感情ではないんだよね。

 

たぶん。

 

  

で、いろいろ考えてみたんだけど、

 

共感なのかな?って思うんです。

 

 

普通の人って、

 

映画の中のような華やかな世界に居るわけではないので、

 

その浮沈がこの映画みたいに極端にあらわれることは無くて、

 

日常生活が地味に続く中で、

 

社会のいろんな理不尽に耐え、

 

目に言えない程度の感情の浮き沈みを経験しながら生きてるじゃないですか。

 

 

そんな細かな浮沈やその時に感じた心の痛みみたいなのが、

 

意識してなくても心のどこかに残っていて、

 

展開の細かい部分で

 

心に突き刺さったんじゃないかなって、

 

そう思うんです。

 

 

画面では、わかり易く表現されてるけど、

 

知らず知らずのうちに自分と重ねててね、

 

自分ですらはっきり意識できないような記憶の奥底を刺激されてる。

 

細かい部分で刺さってるから、

 

ひとそれぞれ違うところに突き刺さってるんだけど、

 

竿の差が微妙なので、

 

なんとなくみんなが共感してる、

 

そんな感じなのかなって思います。

 

 

だからね、感動ではないの。

 

どこか琴線に触れてるって感じ?

 

 

少し時間を置いたらもっとはっきりわかってくるのかもしれないけど、

 

 

こういう時に、すぐに自分の感情を言葉で表現できる人って尊敬する。

 

 

3時間という長い映画だったけど、

 

で、途中、展開が緩やかな時に、

 

何度か時計を見たのは確かだけど、

 

全体的には、かなり引き込まれて見ちゃいました。

 

 

それと、とにかく、主役二人が圧倒的だった。

  

申し訳ないけど、正直予想外だった。

 

ちょっと話の展開が唐突に過ぎるところはあったし、

 

後から考えたら、その後どうなったんだろうって、

 

明確にされていないストーリーもあるんだけど、

 

そんなのが気にならないぐらい。

 

 

映画だからね。

 

「映画」として表現したいところが細かいストーリー展開ではないなら、

 

そういうところもあってもいいんじゃないかって思うところもあるしね。

 

  

話を唐突に流して、

 

気になるストーリーもまぁいいかって流しちゃって、

 

それで3時間だから、

 

そうしなかったらもっと長かったか、

 

迫力のシーンが削られてたわけで、

 

どっちもが中途半端になるよりは、余程いい。

 

 

それが必要なら、ドラマかなんかでなが~くやればいいんでね。

 

 

そんな感じの映画だったから、

 

下手な講評は書かないでおきます…というか、書きません。書けません。

 

 

でも、映画いくんだけど何を見たらいいかな?って聞かれたら、

 

今の僕ならこれを進めます。

 

まあ、他の映画を知らないって頃もあるけど、

 

だぶんこの映画の迫力は、ビデオでは伝わらないから。

 

 

ん?…迫力?

 

これもちょっと言葉が違うのかもしれない。

 

いや、私の感想としては合ってるんだけど、

 

ひとによっては、「迫力」っていう言葉とは違う感じ方をしてるのかもしれないなって。

 

 

でも、私は、やっぱり迫力。

 

映像の迫力…。

 

そのことばしか見当たらない。

 

 

邦画で、

 

しかも日本の伝統を描いた映画で、

 

3時間という時間があっという間で、

 

これほど引き込まれた映画は

 

いままでになかったかもしれない。

 

 

そんな映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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