共存

 

敢えて言うなら、

形式張ったものではない「和」に多少の興味とこだわりがあります。

 

…といいながらも、

 

 

 

 

誤解を恐れずに言うと、

 

当然、和と洋の納まりや技術的な違いはありますが、

「和」だから…とか、「洋」だからとかを、強く意識したことは有りません。

 

現代の日常の生活の中では「和」と「洋」が混在していても、

強い違和感を感じている訳ではないような気がします。

 

それは、過去と現代、というか新と旧でも同じです。

   

 

現代の生活の中では「和」や「伝統」と呼ばれる過去は、

なんとなく形式化され、形式化されることで遠ざけられ、

現代の生活との距離がどんどん離れていくように感じています。

 

お茶室など、ある程度機能が限定した建築の場合は、

その使い方や思想、全体の流れを理解していないと計画は出来ないし、

形式化せざるを得ない部分もありますが、

 

そんななかで必要となる細かな一つ一つまでを新しい空間にも生かしながら、 

現代の生活に合っていることを前提に、

素材、伝統、和、洋、空間性能、デザイン、ディテール…etc. の、

建築に関わるさまざまな要素を、高い次元で共存させて、

結果的に新しく快適な空間になればいいな

 

…そんな建築を目指しています。