高林庵の横を通り抜け、方丈の中庭方向に抜けると、

正面に逆勝手三畳の閑茶室に至る。
中庭は、時折どこかで打ち合わせでもしているのか、
その声が響くが、基本的には静か。
閑茶室の貴人口上の丸い扁額の「閑」の字に思わず頷く。
中に入って、障子を閉めれば、もっと「閑」であろう。
…と思いながらも、
お茶戴いた書院も、高林庵も十分に静かだったけどね。

この廊下の貴人口から席入りすることになる。
ふと、
先程の高林庵の小間と相伴席との間は襖なのか?障子なのか?…と突如気になり始めた。
…実際のところの答えは不明だが、私なりには、
明るくもなく、暗くもなく、どっちでもいいのかな?
相伴席全体の雰囲気的には、太鼓襖かな…と。
でもそうなると、余計あの土壁と窓障子がちょっと気になるかな?…と考えたり。
その隣の丸窓が風炉先窓。
室内は、この二つの開口のみ。
中に入って貴人口を閉めたわけではないので
実際のところはわからないが、
そんなに明るくはない印象。
でも、貴人口だから、障子も大きく、それなりには明るいんだろうな…。

茶道口脇の入隅は四分一もなくヌリマワシ。
茶道口の戸当たり側の柱が不思議な位置にある。
茶道口上の欄間の下地窓も何となく不思議な感じ。
この欄間は、どういう意図があってこの形になったのだろう?
床の間奥の入隅もヌリマワシの踏込床。
全体的に不思議ちゃん。

落ち天井はなく、前面フラットな天井。
これは高林庵と同じ。

三畳とあるが、
正確には、逆勝手二畳台目向板…ということか。

廊下が開ける方丈の中庭も、
心地よく広がりを見せていました。




手入れの行き届いた施設に、
見学中、終始心地よさを感じました。
茨木門による親近感が手伝ったのか、
とてもいい印象で見学を終えることが出来ました。
ありがとうございました。
コメントをお書きください