茶室 一休庵 3

 

広間は八畳。

 

まずは、赤身の杉というのが手に入りにくいようなので、

 

良くて源平、基本白太とのこと。

 

地域性もあるので、これを仕方がないとすると、

 

どうしても木部が若干白っぽいイメージになってしまいますが、

 

これは時間が解決してくれるでしょう。

 

 

床には琵琶台を設えています。

 

これは表千家の松風楼と同じ間取りですが、

 

八畳のお茶室は、炉の床の間の位置の関係で、

 

畳の敷き方が普通の和室ではやらない敷き方をするケースが多くなります。

 

 

そもそもの考え方の違いなので、

 

それぞれの考え方を尊重すればいいと思うのですが、

 

建築を知っている方のなかには、

 

何となく気持ち悪い…と言われる方もいるので、

 

その敷き方を曖昧にするためにもよく使います。

 

 

琵琶台の束を伸ばさないのは、

 

私自身がなんとなく束を伸ばす納まりに違和感を感じているから。

 

 

最近になって、ようやく慣れてきた感もあるので、

 

今後は束を伸ばす納まりを検討する…かもしれません。

 

 

琵琶台の天板は、

 

あの大きさの松というのが今は手に入らないので、

 

大阪の材木店に見に行き、

 

ブビンガを手に入れて使用しました。

 

ちょっとしたチャレンジでしたが、

 

遠目で見ると赤松のようで、

 

違和感なく納まっています。

 

 

丸ノコの刃が負けて加工が大変…と大工さんが言っていましたが、

 

他で聞くと、 それは慣れで解決できる問題…と。

 

 

沈木の類だから、普通の木材と同じように加工しようとするから無理があるようです。

 

 

縁側の天井は、

 

竿縁と天井板をきれいに割るために、

 

大工さんに、

 

ほんとにこんな張り方をしていいのか? …と文句を言われながら、

 

中杢を柾で挟んで張ってもらいました。

 

 

私的にはそれほどイレギュラーなことではないのですが…。

 

 

既製品で、同じメーカーで、産地も同じ天井板ですが、

 

柾と中杢でもこんなに色が違うんですね。

 

 

過去にもやったことがあるのですが、

 

その時は、こんなに違わなかったので、

 

時期や地域にもよるんですかね?

 

 

でも、これも、時間が解決してくれるでしょう。

 

 

広間の材料は、

 

床柱と琵琶台の天板を除いてほぼ地元の材料で賄いましたが、

 

小間は、そうはいかず、

 

結局多くを京都から取り寄せることになりました。

 

 

普段あまり取引のない材木屋さんなので融通も利かず、

 

その材木屋さんになければ、

 

茶室用として規格化して販売している材料に頼るほかなかった部分もたくさんあります。

 

 

小間の明るさというか暗さかな?

 

…にも施主のお好みがあるので気を遣うところです。

 

 

ここはお稽古にも使うというお話もあったので少し明るめに考えましたが、

 

それにしてもまだまだ明るめ。

 

 

これも時間が解決してくれるであろう問題で、

 

庭の木々が育ってくるともう少し落ち着いた明るさになってくると思います。

 

 

建築は出来たときが始まり。

 

 

時間の流れが衰退あるのみ…の新建材と比べて、

 

自然素材でできた建築は、

 

時間の流れととともに、

 

その変化が楽しむことが出来るのが一番の魅力だと思います。

 

 

そんな変化を楽しんでいただけると幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました。