「住宅は住むための機械である」
とは、巨匠 ル・コルビジェ のことばですが、
「住宅の謙虚さが住む人の生活を引き立たせます。」
…と、誰かが言ったとか言わないとか。
感じ方は人によって違うのでしょうが、
私は、教訓にしている言葉の一つです。
例えば、
晴れの日に着飾って、
玄関先で撮った家族写真がバックの住宅に負けていたり。
記念日にもらった花束や節句の飾り物が、
背景に飲み込まれてしまっていたり。
少し無理して買った絵画を飾ってみたけど、
飾るところもないし、飾ったとしても全く映えなかったり。
そんな状況は、想像に難くありません。
古民家の様に自然素材だけで…という訳には行かないかもしれませんが、
そういった建物の謙虚さが、人間の生活の彩りをより鮮明にしてくれるはずです。