先月着工したマンションリフォーム。
一ヶ月強の工事を終え、お引渡ししました。
いろんな予期せぬ出来事が発生した工事でしたので、
マンションのリフォームにしては、
細かいところまで、あれやこれやと調整の多かった現場です。
いろいろ私の無理を聞いていただいた方々に感謝です。
当初は、もう少し簡単な、目隠し格子を考えていた場所に、
施主の手持ちの古い格子戸 ↑ を使うことにしました。
この格子戸は、ケンドン式になっていて、
今回改装で解体した和室に使われていた四枚の障子のうちの一枚と、
季節によって取り替えられるようになっています。
逆から見た写真だけど、 ↑ こんな風にね。
で、和室に使われていた障子の残りの3枚は、 ↓ 収納の扉に…。
収納に障子って、ちょっと違うのかもしれないけど、
折角あるものは有効に使った方がいいし、
垂れ壁の裏側に照明を付けたので、
部屋の照明をつけずに収納の照明をつけると、
ぼんやりとした『明かり障子』になって、いい感じになるんです。
一番右の障子の落書きと紙の破れは、
お孫さんへの愛…だそうですが、
建具屋さんが、ホントに張り替えなくていいんですか?
…と心配していました。
障子は、とりあえずは紙のままですが、
貼り替えのタイミングが来たら、
樹脂系の障子紙に貼り替える予定です。
普通のマンションですから、
元々は、和の要素なんて全くない内装だったんですが、
杉の赤味の柱を一本立て、
古い格子戸と障子をはめ込むだけで、
すっかり和風になりました。
格子と障子以外は既存の洋風の建具ですが、
格子戸と色も合ってるから、
「和」だ!「洋」だ!と、あまり神経をとがらせすぎなくても、
しっかりと融合できることが、
この写真を見るとよくわかりますよね。
それと、
梁型に、少しばかり思い入れがあるという欄間を、
目立ち過ぎないように!…という要望に沿って、
さりげなく!…取付けてもらいました。
さりげなく!…取付けてもらったので、
全く違和感ないですよ。これも…。(^^)/
格子戸と障子もそうですが、
実はこの欄間が、
目立たないなりに一番和風感を強めてくれているような気がします。
新しいところで寝たいから…と、
午前中に引き渡しを終え、
午後からは仮住まいからのお引っ越しと片付けだそうです。
お疲れ様です。
ご無理のないように…。
ありがとうございました。
そうそう。
全く関係ないですけど、
久しぶりに、 ↑ こんな踏切を通りました。
懐かしい感じがしました。
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